2022/02/03
パソコンで使用するディスプレイは、一昔前はCRTディスプレイが主流でしたが、現在ではほぼ全て液晶ディスプレイに置き換わっています。その液晶ディスプレイで使用される液晶パネルは、駆動方式によって大きく3種類に分類され、それぞれ違った特徴があるのです。最も多く使われているのはTN方式です。TN方式は液晶の応答速度が非常に速く、動きが激しいスポーツやゲームなどの映像を再生してもブレが少なく、快適に鑑賞できます。
しかし、視野角が非常に狭いため、正面以外の位置から見ると暗く、さらには色も正しく表示されていないように見えてしまいます。しかし、価格が安いこともあり大きく普及しています。TN方式と対するのがIPS方式です。価格は高いものの、視野角が非常に広く、どの角度からも正しい表現で見ることが出来ます。
色の再現性も高いといえます。応答速度は劣りますが、スポーツなどを観戦する際にはディスプレイ独自の機能を使ってブレを少なく出来る機種があります。TN方式とIPS方式の中間に位置するのがVA方式です。TN方式よりも視野角や色の再現性に優れますが、IPS方式には及びません。
しかし、IPS方式と比べて安価に購入できるため、非常に人気が高い方式です。近年では、VA方式を進化させ視野角を向上させたAMVA方式というものも開発されています。パソコン用の液晶ディスプレイの駆動方式はそれぞれに特徴があります。パソコンの使用用途に合ったものを選ぶべきなのです。